四谷組分けで見えた「AIの弱点」と「子どもの伸びしろ」
2026年3月の組分けテスト。
この日は、
例の国語研究会の時間が取れなかった最初の日でした。
——つまり、父親戦力外通告。
そこで、代わりにAIを投入。
いつもの「親子+議論」に、
AIが初めて本格参戦した日です。
結果は、予想以上にシンプルでした。
同じ問題でも、
間違え方がまったく違う。
今回、象徴的だったのはこの2問です。
- 子どもが間違えた(AIは正解)
→ 大問3・問2(理由選択) - AIが間違えた(子どもは正解)
→ 大問4・問2(グラフ読解)
大問3・問2
「読みすぎる人間」と「根拠で拾うAI」
「ざらついた気持ち」の理由を2つ選ぶ問題。
正解は、エ・オ。
子どもの解答は、ウ・エ。
不正解です。
ただし、悪くない。
むしろ、よく読めている。
なぜ「ウ」を選びたくなるのか。
本文の流れとしては自然です。
- 猫は自分にはびくっとする
- 姉にはおとなしい
- 姉は自分を否定する
ここから、
「バカにされた感じ」
を受け取るのは、かなり自然です。
ただし。
本文に「あざ笑い」は書かれていない。
この問題のポイントは、
感じたことではなく、書いてあること。
一方、AIは正解していました。
ただし、解き方が違う。
AIが拾っているのは、
- 「いつもそうだ」
- 「ケチをつけて」
- 「自分のいいように事を運んで」
といった、本文中の明示的な根拠です。
つまり、
書いてある情報を、そのままつないでいる。
ここに差が出ます。
子どもは、行間を読む。
AIは、根拠に寄せる。
同じ正解でも、
思考の質はまったく違う。
大問4・問2
AIが外した理由は「賢すぎるから」
クマの被害と人口減少のグラフ。
一見、AIが得意そうな問題です。
——ですが、外しました。
この問題は、極端にシンプルです。
グラフに書いてある事実だけを見る。
それだけ。
ところがAIは、
「一般的にはこうなる」
「この流れならこういう傾向」
といった補完を始めます。
つまり、
“それっぽいストーリー”を作る。
しかし、テストでは逆です。
書いていないことは、不正解。
子どもはここで正解しています。
理由はシンプルで、
見たままを読む。
余計な推測をしない。
AIが間違えた理由はひとつです。
賢すぎる。
足りない情報を埋めようとする。
その結果、
存在しないストーリーを作る。
——いわゆるハルシネーションです。
まとめ:見えた差
2問を並べると、構造ははっきりしています。
▶ 物語文
子ども:感情を深く読む(ときに読みすぎる)
AI:本文の根拠を優先して拾う
▶ 説明文
子ども:事実に忠実
AI:一般化・補完してしまう
結論はシンプルです。
AIは「それっぽさ」に強い。
子どもは「違和感」に強い。
そして、中学受験で求められるのは、
書いてあることに忠実であること。
親としての気づき
今回いちばん大きかったのはここでした。
AIを入れると、
子どもの思考のクセが見える。
読みすぎるのか。
浅く拾うのか。
事実に忠実か。
これは、横で見ているだけでは
意外と見えない部分です。
次回は、実際に使用したプロンプトについて
軽く紹介します。


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