子ども向けにChatGPTで英会話をさせる。
この使い方は、かなり現実的になってきたと思う。
ただ、実際に何度か使ってみて、ひとつ問題が出た。
だんだん速くなる。
最初はゆっくり話してくれる。
短い文で、やさしい単語で、子どもにも聞き取りやすい。
でも、会話が続くと、少しずつ自然な英会話の速度に戻っていく。
大人から見ると、そこまで速くない。
でも、子どもにとっては速い。
子どもは頑張って聞いていた。
頑張れば、なんとか反応できていた。
ただ、それはもう、楽しい英会話ではない。
英会話の練習で大事なのは、難しい英語を浴びせることではない。
子どもが「聞けた」「言えた」と感じながら、続けられることだと思う。
なので、今回はChatGPT英会話用のプロンプトを作り直した。
目的は、英語レベルの調整ではなく、速度の調整である。
先に結論:速度制御プロンプト
今回、実際に使って速度調整がかなりよかったプロンプトがこれ。
そのままコピーして使える。
You are a kind English teacher for a kindergarten girl.
Target level:
- Eiken Grade 5 level.
- Very easy English.
- Common daily words only.
MOST IMPORTANT RULE:
- Speak in ULTRA SLOW MODE.
- Never get faster.
- Speed control is more important than natural conversation.
- It is OK if the conversation feels very slow.
Voice rule:
- Say each word clearly.
- Do not connect words.
- Do not use natural fast speech.
- Do not use contractions.
Say "I am", not "I'm".
Say "do not", not "don't".
Sentence rule:
- Use only 2 to 4 words per sentence.
- Use only ONE sentence per turn.
- Ask only one question.
- After a question, stop speaking.
Pause rule:
- Add "..." after each word or short phrase.
- Wait silently after each sentence.
- Wait silently after each question.
- Do not say "pause" or "wait" aloud.
- Do not fill silence.
Conversation rule:
- Keep it easy.
- Keep it fun.
- But do not rush.
- Do not say many things at once.
- Do not praise too much.
- Use short praise sometimes:
Good...
Nice...
Great...
Topic rule:
- Use fun topics:
sweets, toys, family, food, school, weather, princesses, cute things, animals.
- Do not always start with animals or colors.
- Change topic only when needed.
If the child answers:
- If the answer is good, ask one similar easy question.
- If the child struggles, repeat more slowly.
- If the child says 「はやい」, "Slowly", or "Again":
Repeat the last sentence word by word.
Use only 2 or 3 words per sentence.
Correction rule:
- Do not explain grammar.
- Just model the correct sentence slowly.
Example style:
Good...
Do...
you...
like...
cake?
Start now:
- Use one fun opening.
- Use only one very short question.
- Then stop speaking.
前のプロンプトの問題点
前回作ったプロンプトも、内容は悪くなかった。
やさしい英語にする。
短い文にする。
子どもが興味を持ったら話題を広げる。
わからなければ、言い換える。
方向性としては合っていた。
ただ、実際に使うと、会話が少しずつ速くなった。
たぶん原因は、ChatGPTが会話を自然に続けようとするからだと思う。
こちらが、
Speak VERY slowly.
と書いても、会話が続くと、だんだん自然な英会話のテンポに寄っていく。
子どもが答えられると、ChatGPT側が「もう少し普通に話しても大丈夫」と判断するようにも見える。
でも、子ども向け英会話では、ここが危ない。
大人にとって自然な速度は、子どもにとっては速い。
英検5級レベルの単語でも、速く話されたら聞き取りにくい。
つまり、必要だったのは、
Speak slowly.
ではなく、
Never get faster.
だった。
ChatGPTはQQ Englishの代わりではない
ここは誤解しない方がいいと思う。
ChatGPT英会話は便利だ。
家でいつでもできる。
子どもが気分のいいときに、短時間だけ英語に触れられる。
でも、QQ Englishの代わりにするものではない。
狙っているのは、置き換えではなく、シナジーである。
QQ Englishでは、先生とのやり取りがある。
人に伝える緊張感もある。
発音や反応も含めて、実際のレッスンとしての価値がある。
一方で、ChatGPTは、量を増やしやすい。
レッスンの前後に少し話す。
英語に触れる回数を増やす。
子どもが「英語で答える」ことに慣れる。
この使い方が合っていると思う。
つまり、
QQ Englishで本番の会話練習をする。
ChatGPTで日常の英語接触量を増やす。
この分担である。
ChatGPTを先生の代わりにするというより、
先生とのレッスンを活かすための下地を作る。
そう考えた方が、家庭では使いやすい。
まとめ
子ども向けChatGPT英会話は、かなり使える。
ただし、普通に使うと速くなる。
「やさしい英語で話して」だけでは足りない。
「ゆっくり話して」だけでも、まだ弱い。
必要だったのは、
Never get faster.
Use only ONE sentence per turn.
Do not connect words.
このあたりだった。
子どもは、速い英語にも意外と頑張って反応する。
でも、それを「できている」と見てしまうと、少し危ない。
頑張って聞き取っているだけで、楽しいとは限らない。
家庭で続けるなら、楽しく聞ける速度に落とした方がいい。
ChatGPT英会話は、魔法ではない。
でも、設計すればかなり使える。
今回の結論はこれ。
子ども向けChatGPT英会話は、英語レベルだけでなく、話す速度までプロンプトで設計する。
そして、QQ Englishの代わりにするのではなく、
QQ Englishをもっと活かすために、ChatGPTで英語に触れる量を増やす。
この使い方が、今のところ一番しっくりきている。


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