塾に入れれば伸びる、と思っていた
塾に入れれば、ある程度は伸びる。
そんなふうに思っていた時期があった。
たぶん、多くの人が一度はそう考える。
実際、間違いではない。
塾はよくできている。
カリキュラムがあって、
ペースがあって、
適度な緊張感もある。
何もしないよりは、確実に前に進む。
ただ、少し時間が経つと、
別の景色が見えてくる。
同じ場所に通っているはずなのに、
なぜか、積み上がる人と、そうでない人がいる。
この差は、どこから来るのか。
差は、静かに生まれていた
それは、努力の量の問題というより、
もう少し静かなところで起きていた。
気づくと回っている状態と、
気づくと流れていく状態。
この違いだった。
どちらも、特別なことをしているわけではない。
むしろ、放っておいたときにどうなるかの差に近い。
前者は、自然に積み上がっていく。
後者は、少しずつ抜けていく。
能力の問題、というよりは、
仕組みの問題。
もう少し正確に言うと、
そうなるようにできているかどうか、だった。
同じことが、会社でも起きているという事実
この話、どこかで見た構図だと思った。
会社でのAI導入が、ほとんど同じだった。
ツールを入れる。
触ってみる。
少し速くなる。
ここまでは順調に進む。
でも、その先で止まる。
気づけば、
元のやり方に戻っていたり、
使う人だけが使っていたり、
確認の手間だけが増えていたりする。
そして、なんとなく結論が出る。
「思ったほどではなかった」
変わっていないのは、ツールではなく流れだった
理由はシンプルだった。
ツールが悪いわけではない。
人がサボっているわけでもない。
ただ、流れがそのままだった。
どこで使うのか。
何を渡すのか。
何が返ってくるのか。
それを誰が受け取るのか。
そのあと、どこに流れていくのか。
この一連が決まっていないと、
どんなに便利でも、途中で止まる。
結果として、
少し便利な寄り道になる。
それ以上にはならない。
ツールは、始まりに過ぎない
ツールを入れること自体は、大事だと思う。
ただ、それは始まりであって、
変化そのものではない。
変わるかどうかは、
業務がどう流れるかが決まっているか、だ。
勝負はそこで決している。
塾とAIは、同じ構造をしていた
塾にはカリキュラムがある。
AIには機能がある。
どちらも、十分に整っている。
でも、それをどう回すかは外にある。
塾の外側。
ツールの外側。
そこで、差がつく。
道具の問題に見えて、
実際はそうではなかった。
もったいないのは、ほんの少しのズレ
一番多いのは、
何もやっていない状態ではない。
むしろその逆で、
ちゃんと投資している。
塾にも通っているし、
ツールも入れている。
それでも、うまく回らない。
このとき足りないのは、
努力でも、根性でもなくて、
ほんの少しの設計だったりする。
だから、やることはシンプルになる
やることは、意外と多くない。
分解して、流れをつくる。
どこで何をするのか。
どこで確認するのか。
うまくいかなかったら、どこに戻るのか。
それを決める。
それだけで、急に回り始めることがある。
塾も、AIも、その上に乗る。
順番は、たぶん逆にしないほうがいい。
ツールなんて、その時のベストを選べばいいだけ。
まとめ
塾に入れることも、
AIを導入することも、
どちらも正しい。
ただ、それだけでは変わらない。
変わるのは、
流れができたときだけだった。


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