四谷大塚テストPDF解析が、少し新しい局面に入ってきた

思考・構造

四谷大塚のテストPDFを、ChatGPTで解析する実験を続けています。

最初はもっと単純でした。

PDFを渡す。
AIが読む。
問題を解く。

それだけの話だと思っていました。

ところが、続けているうちに、どうもそう単純ではないことが分かってきました。

算数は、相変わらずかなり読める

まず算数。

これは今のところ、かなり相性がいいです。

問題文、条件、数値、図の関係をそのまま読み取り、そのまま解法に入れるケースが多い。

もちろん、完璧ではありません。
図の読み違いや、条件の拾い漏れは人間が確認する必要があります。

それでも、算数PDFはかなり「AIに渡しやすい」と感じています。

そのあたりはこちらの記事で詳しく書いています。

AIで中学受験の算数はどこまで壁打ちできる? PDF解析は国語より算数が有効な理由

一方で、国語PDFは別の生き物だった

難しいのは国語です。

縦書き。
二段組。
本文。
設問。
選択肢。
傍線。
行番号。

人間なら、何となく自然に読めてしまう紙面です。

でも、AIにそのまま渡すと、ここが意外なほど崩れます。

読めているようで、読めていない。
本文がつながっているようで、どこかでずれている。
設問を見ているようで、違う場所を見ている。

つまり、AIが国語を解けない以前に、そもそも「正しい問題文」を渡せていない可能性がある。

ここが、今回かなり大きな発見でした。

国語は、PDFごとの「読み方」を作る段階へ

そこで最近は、国語PDFについては、いきなりAIに読ませるのをやめています。

まず、そのPDFを正しく読むための下準備をする。

いわば、PDFごとの「読み取り用の辞書」を作るような方向です。

詳しい方法は、まだここでは書きません。
もう少し整理できたら、有料記事か別記事にしてもいいかなと思っています。

ただ、方向性はかなりはっきりしてきました。

AIに読ませる前に、AIが読める形に整える。
ここが必要だったのです。

算数は「解けるか」。国語は「読めるか」

今回面白いのは、同じ四谷大塚のテストPDFでも、算数と国語で壁が違うことです。

算数は、読めればそのまま「どう解くか」に進める。

一方で国語は、その前に「正しく読めているか」が大問題になる。

算数は解法の勝負。
国語は、まず構造復元の勝負。

この違いが、かなり見えてきました。

AI活用は、投げる前の設計で決まる

結局、AI活用は「AIに投げれば終わり」ではありません。

AIが力を出せるように、前段を整える。
読める形にする。
構造を渡す。

ここを雑にすると、AIの答えも雑になります。

さらに、この確認を問題ごと、教科ごとに繰り返すなら、AIの性能だけでなく利用上限も重要。

無料版やGemini、Claudeも含め、中学受験でどのAIに課金するのが現実的かはこちらで整理しています。

四谷大塚テストPDF解析は、いま少し新しい局面に入ってきました。

算数は、相変わらずかなり直接読める。
国語は、PDFごとの読み取り辞書を作る段階に入った。

「AIに解かせる実験」から、
「AIが正しく読める状態を作る実験」へ。

地味です。

でも、こういう地味なところにこそ、AI活用の本質があるのかもしれません。

コメント

タイトルとURLをコピーしました